乙女ときどき予知者




「「えー!!」」



二人の声でテレビの音が書き消された。



「絶対両想いだよ!?」



「今からコクりに行く!?」



「なんなら電話掛けてあげようか!?」



『両方しねーわ!!……/////』



―……カシッ!



『……お前……今何した?』



梓が口を緩ませる。



コイツ……やりやがったな!


―……カシッ!



『お前さっきから俺を勝手に撮るんじゃねーよ!!』



ベッドから飛び上がった。



「宙は自意識過剰だなぁ〜宙を撮ってるわけないじゃん♪」



「後ろの幽霊撮ってんだよー」