乙女ときどき予知者




―……。



先輩はあたしの涙が落ち着くまで頭を撫でてくれた。



「……良いところで悪いんだけどあたしたちのこと忘れてなーい?」



涙が止まって背後から温かい声が聞こえてきた……。



『そんなことないよ?』


振り返ると3人がニヤリと笑っていた。



「ほんとぉーに?」



「麻理菜……何があったのか話して?ただ事じゃなさそうだし」



「相談事はみんなで考えよう!十人十色だよ」



「10人もいねーけどな」


あたし……この空間にずっといたいなぁ……みんなと離れたくないな。



散々みんなで笑い飛ばしたあと帝雅のことを話した。