麻理菜side★



―……バタバタバタ!



自分の足音が静かな廊下に響き渡る。



早くみんなに会いたい……!



みんなに慰めてほしい。


抱きしめてほしい。



撫でてほしい。



早く……早く……先輩に逢いたいよ……!



―……ガタン!



力強く生徒会室のドアを開けた。



いた……!



正面に座る先輩。



両肘を机につき、両手を顔の前で組む先輩の姿。


『……ハァハァ……ハァ……』


先輩は席を立ちこっちへ向かってくる。



まるで生徒会に合格をもらったあの日のように。


あぁ……今日も先輩カッコイイなぁ……。