『そー言えばさっきから梓静かだね』 「そー言えば俺の胸にいたはず……」 真士先輩をスルーしてあたりを見渡す。 すると梓はそこにいた。 「なんかさー動かない宙って価値ないよね。張り合いがないってゆーかツッコんでくれない人がいないと面白くなーい!」 『あっ、いた』 いつの間にかボーとどこか一点を見つめる宙先輩の隣に座りツンツン頬っぺたをつついていた。 それでもツッコまない。