「……そーしよう!」 はぁー……。 また始まった……。 新学期初日からふざけてるのか。 しかもさっきまで行こうって言ってた真士まで悪ノリしてきたし。 「そうと決まれば家に帰るか♪」 梓が学校と逆方向に歩き始めた。 まじ、めんどくせーな。 『お前はいい加減しろよ』 「まったく宙は冗談が通じないなぁ〜」 そう言って梓の足はまた方向を変えた。 「ほら〜何してるの?学校遅れちゃうよ」