乙女ときどき予知者




麻理菜side★



『宙先輩……!』



目を開けると目の前に先輩が立っていた。



「よっ!」



あれ?



この人誰……?



ニコりと笑った顔は先輩そのもの。



顔はそのものであっても先輩はそんな笑い方しない。



「よっ!」だって先輩は普段絶対使わない。



どちらかと言えば真士先輩が使いそう。



とにかくこの人誰?



『本当の先輩じゃない。あなた誰なの!?』



「誰って俺は宙だよ。」


違うっ!!



宙先輩はそんな人じゃない!!



「まぁいい。お前にも紹介するよ」



まさかっ……!



先輩の後ろから女の子が現れた。



顔は見えないけど、間違いない!!



予知に出てきた子だ。