乙女ときどき予知者




涙を拭き、メッセージを残すことにした。



いらない紙ないかな。



紙を見つけ、メッセージを書いた。



多分夜中に起きるだろうし。



布団をかけた。



簡単に明日の準備だけしておこう。



そしたらカバンに入れるだけになるしね。



『おやすみ……』



―……バタンッ。



「あっ、心奈チャン」



『麻理菜疲れてるみたいでぐっすり寝てるからあたし帰るね』



下で里麻サンが待っていた。



「帰っちゃうの?家で食べてけばいいじゃない」


『んー今日はやめとく』


麻理菜いないし、なんか悪い。



「そう?じゃあすき焼き持ってって!」



すき焼きが入った、ちょっと大きめの皿を渡らされた。



『里麻サンありがとう。きれいに洗って返すね』