乙女ときどき予知者




「むー、分かってるくせに。家の階段と……」



口を尖らせる麻理菜。



やっぱり……と!?



何回転ぶ気よ。



「おつかいの帰りに……あっ、醤油!あっ、心奈!ひ、宙先輩が!!……いたぁ!」



『いきなり動くからでしょ?とりあえず落ち着いて』



その袋は醤油だったのか。



『醤油はこれやってから渡せば良いし、宙先輩の話はご飯の時でいいじゃん』



「そーだね!今日すき焼きだって♪」



『あぁ、だから醤油なんだ』



里麻サンは料理がすごく上手。



料理がすべて美味しい。


お母さんと大違い。