乙女ときどき予知者




『夜帰ってくるよ』



「えー心奈一人じゃん!?家来る?」



『ううん、平気』



「んじゃおかずだけ持ってきて一緒に食べる!!」


『じゃあご飯とお味噌汁用意すればいっか。はい、消毒するから足だして』



「ついでに一緒に寝ちゃう??」



『暑いからやだ。涼しくなってから』



一人でも暑いのに二人ならもっと暑い。



しかも麻理菜は寝相が悪いときた。



「心奈って進路看護師だよね?」



『そうだけど、なんで?』



「似合ってるなって思ってさ。心奈が看護師だったらみんな惚れちゃうよ!?」



笑顔で言った。



自分のことのように喜んで。



『じゃあ聞こう。今日はどこで転んだの?』



どーせ家の階段でしょ。


常習犯だからね。