乙女ときどき予知者




―……ポンッ。



頭に大きくて温かい何かが乗ってる。



あっ、先輩の手だ……。


先輩の手も好き。



先輩の優しさと温もりを感じるから。



幸せを感じてるとボソッと先輩が言った。



「……あとは俺らに任せろ」



先輩のばか!



あとは任せろなんてカッコよ過ぎるよ。



耳で囁かないで……。



耳が壊れそうだから!!



「お姉さんたち悪いけど、彼女が妬いちゃうから他当たってくれる?」



えっ?



彼女!?



『せっ……』



先輩って言おうとしたら大きな手で塞がれた。



「俺も彼女がいれば十分だからパス」