乙女ときどき予知者




「悠樹っ!」



このためにあたしを止めたんだ。



てゆーか梓エスパーじゃん!?



「心には悠樹がいるんだよ」



『なんか寂しい』



「よしよし」



ホッとするつかの間、宙先輩と真士先輩に3人の女の人が近づいてきた。



今度は先輩が逆ナン!?



二人ともかっこいいもんね!



でも梓もいい気はしないだろうな。



あたしだって宙先輩のこと好きだもん!!



譲れないよ!?



「麻理っ!」



『ラジャー!!』



やっぱ考えてることは一緒だった。



掛け声と共に走り出した。



―……バタバタバタッ!



「「ちょーーと待ったっ!!」」



両手を広げ先輩たちの前に立った。