乙女ときどき予知者




―……翌日。



「麻理菜昨日はどうしたの?」



『ちょっとね』



心奈は心配そうな顔をした。



もしかしたら心奈は気づいてたかもしれない。



けどそれ以上は聞こうとしなかった。



―……数日後。



生徒会以外はなるべく宙先輩を避け続けた。



「失礼します」



『お疲れ様でした』



「待て。麻理菜お前なんで俺のこと避けてんの?」



バレた……!



『あはは……別に避けてませんよ』



誤魔化さなきゃ。



「それで誤魔化してるつもりか?さっさと言えよ」



先輩には敵わないなぁ……。



『あたしのことキライなら最初から言ってくれれば良いじゃないですか!!』



涙が零れた。