麻理菜side★



頭を冷やし終えて、生徒会室のドアを開けようとした瞬間、梓の声が聞こえて手が止まった。



「えー麻理は?」



えっ?



あたし……?



「元気良すぎてこっちが疲れそう」



宙先輩……?



「えー楽しそうじゃん?人懐っこいし」



あぁ、そっか……。



宙先輩はあたしのことキライなんだ……。



それなのにあたしだけドキドキしてバカみたい。



だったら先に言ってくれれば良かったのに。



一人で勘違いして浮かれて……。