乙女ときどき予知者




目を閉じて胸に手を添えた。



胸がドキドキしてるのが聞こえる。



鼓動が落ち着いてパッと前を向くと、今度は目の前に先輩の顔があった。



『わっ!』



また鼓動が速まる。



「お前顔赤くね?熱でもあんの?」



『へっ?』



手はあたしのおでこへ向かう。



また一気に熱くなった。


『あたしちょっとトイレいってきますっ!!』



「えっ?」



―……バタンッ!



おでこまで数㎝のところで耐きれなくなって嘘の口実をつくって生徒会室をでた。



心臓がヤバい……。



あのまま触られてたら気絶してたかも……。



好きだって分かるとドキドキが止まんない……。