乙女ときどき予知者




『じゃあコンタクトも?』



「つけてない」



なんですとぉー!?



『そんなの聞いてない!!』



あたしだけ仲間外れじゃん!?



「いや、聞かれなかったし、それよりもう足は痛くないのか?」



聞けばよかったのか……!



『まだ少し痛いですけどとりあえず大丈夫です!』



宙先輩が歩き始めて、あたしの目の前で止まりしゃがんだ。



いきなりしゃがんでどうしたんだろう……?



ゴミでもあったのかな……?


―……ドキッ。



「んーまだ少し腫れてんな」



綺麗で大きい先輩の手があたしの足首に触れる。



熱い……。



触れられた足首から顔まで全身が熱い。



自分でも分かるぐらいに。



絶対今顔赤い……。



ば、バレちゃう……!



落ち着け……平常心、平常心。