「ううん。か……「麻理菜チャン!?」
『はい?』
「お前わざと被らせただろ!?」
「だって前ぶれなげーし」
「コミュニケーションは大事だよね?宙」
「大事だけどあとにしろ」
女の先輩が頬っぺたを膨らませた。
真士先輩が先輩の頬っぺたをツンツンしてると先輩に殴られた。
「お前ら無言で……『あはははっ!』
あっ、やばっ!!
先輩の前で普通に笑っちゃった!!
前を向くと先輩達があたしを見つめていた。
一人違う意味で見られてるよな……?
「……す」
えっ?
―……ガバッ。
『わっ!?』
女の先輩があたしに飛び付いた。

