麻理菜side★



『それと俺は誰とも付き合う気ないから』



もしかしてさっきの話聞こえてたの?



可能性は0なのかな……?



まだ言えない……。



言ったら今みたいに接してもらえなくなる気がして……。


怖いよ……。


想いも予知のことも知られたくない……。



嫌われてたくない……。


気持ちを伝えられなくてもいいからずっとそばにいさせてください……。


「……。」



2年の先輩たちはさっきの話聞かれたと思って焦ってる。



『じゃあ熱中症には気をつけてね』



「会長!」


先輩が一歩踏み出すと背後から声がした。



『何?』



同じ会長でもさっきとオーラが違った。



これは完全にキレてる……?


宙先輩は首だけ動かした。



「なんでその子だけ……」



『大事な後輩だから』