『お前このあと出番でるやつある?』



「ないですけど……?」


じゃあいっか。


現実を見やがれ。



「えっ、先輩どこ行くんですか?」



麻理菜が驚くのは無理ない。


俺が向かってる方向はテントの真逆の方向だから。



「ねぇ!会長がこっちに来るよ!?」



そりゃお前らに用があるからな。



『相沢サン。女の子なんだから傷を作ったらダメだよ。せっかく綺麗なんだからね』



「……うん……」



相沢は顔を赤くして俯いた。


名前覚えてて良かった。


他のやつは知らねーけどな。



早く離れたいな。



会長は疲れる。