麻理菜side★
3、2、1……。
―……キンコーンカンコーン。
6限の終わりを知らせるチャイム。
『よっしゃ!』
「柴咲、あからさまに喜ぶな」
『えーそんなこと言わないでよ。なっちゃん♪』
担任のなっちゃん。
友達みたい。
「お前他の先生にもやってんのか?」
『んーなっちゃんだけだよ?』
「ならまだ良いか」
良いんだ……!
「ほらーアンタ行かなくていいの?」
『おー半分忘れてた!行かなきゃ。じゃね、心奈!なっちゃん♪』
あたしは慌てて生徒会室を開けた。
―……ガラッ。
『遅れました!!』
あれ?
会長がいるのにキラキラしてない……?
「声に出てるよー」
『へっ!?』
恥ずかしい……。
「キミが麻理菜チャン?」
カッコイイ先輩だなぁ。
「真士はあげないよ?宙なら買っていいよ」
『心が読めるんですか……?』