乙女ときどき予知者




予知した佐藤クンとの恋を進めたこと間違ってなかった。


そーいや大きい行事なのに予知なかったなぁ……。



毎日のようにあったものが突然なくなるとそれは逆に気持ち悪い。



今まで小さいことだけだったから次起こるときはでっかいものが来そうな予感がする。



「麻理菜?」



『な、なに?』



いきなり声かけるからびっくりした……!



「いや、特に用はないんだけどなんかボーとしてたから……」



『迫力あるなって思ってただけだよ……』


悩んでることバレたかな……?


「ふ〜ん。なら良いけど。なんかあったらちゃんと言ってよ?」



『大丈夫!心配しすぎ』



笑って大丈夫とか言ってるけど本当は怖いんだ。


あの日以来普通の人間になりたかった。



でも今となっては予知がないと逆に怖いとか自分でも笑っちゃうよ。