乙女ときどき予知者




起きる様子もないし、寝かしておくか。


おっと、風邪でも引くと困るなぁ。


しかもコイツブレザー着てねーし。


仕方ねーな。



自分の着ていたブレザーを脱ぎ麻理菜の肩にかけた。


「……んっ……」



起こしちまったか……?

「ん……」


『なんで放っておけないんだ……お前は何者だよ……』



そっと髪を撫でた。



にしてもよく寝てんな。


夜寝られなくても知らねーぞ?


これは世で言う恋?


んなわけないか。


さっさと終わらせて帰るか。