乙女ときどき予知者



そんな恥ずかしいこと言う必要どこにあるのよ!

「麻理菜チャンより悠樹に言った方が良いんじゃない?」


「あっ、そっか!じゃあ悠樹にバラすか♪」


二人してニヤニヤしないでよ……!!



『どっちにもバラさないでよ!?しかも真士先輩までノらなくて良いですから!!』



「いやーここはノらなきゃでしょ♪」


『真士先輩のこと信じてたのに……』



「心奈……」


『ん?』



「あたしの彼氏だよ」


梓があたしの肩にポンと手をおいた。


なんだろう……この脱力感……。


『そっか……』


言い方悪いけど、梓と一緒いるから性格も似るんだ。



『そんなとこ似ないでくださいよ』



「「あははは」」



―……♪〜♪♪〜〜♪〜


「あっ、宙からだ」


「なんだって?」



「そろそろ帰るから戻ってこいだって」