乙女ときどき予知者




「でも最近宙が変わってきてると思うんだよね」

「俺も思った!」


変わってきてる……?


『どーゆうこと?』



「なんか素の宙が変わってきてるのがなんとなく分かるの」


「麻理菜チャンと心奈チャンとちゃんと向き合ってるってゆーか女の人と少しずつ触れるようになってきてるよな気がする」


『じゃあ麻理菜に恋するの夢じゃないってことですか!?』


「あとは麻理の頑張りによるんじゃない?」


調べるのを飽きたらしく椅子でクルクル回りながら言った。


何か……。



『手伝えないのかな?』


「それはムリな相談だな」


カタカタ文字を打ちながら言った。



『なんでですか?協力だけでも!!』


―……ガタンッ。


ムキになって立った。