心奈side★
―……CP室。
『いい加減先輩も気づくんじゃないんですか?』
自分の気持ちと麻理菜の気持ちを……。
新しい種目を探すためインターネットで調べ中。
「麻理には悪いけどそれはないと思う」
梓が真面目な顔で答えた。
「まだ引きずってるみたいだし……」
マウスをカチカチしながら寂しそうな顔で真士先輩が言った。
これ以上は顔をつっこまない方が良いんだろうなぁ……。
「それより今は麻理菜チャンの方が心配だよ」
「女子から反論受けてたしね」
確かに言ってた……でもそれがなんだって言うの……!
『麻理菜に何かあったら男だろうが女だろうが容赦なくぶっ飛ばす』
「賛成♪」
「こりゃ頼もしいね」
麻理菜……もうあんな想いさせないから。
今度はあたしたちが守ってみせるよ。

