乙女ときどき予知者



『そー言えば軍ってクラスごとには出来ないんですか?』


クラスの絆とか信頼感とか深まるし。


「いやー……出来ないことはないんだけど、それやっちゃうと時間が足りないんだよ」



『そうですか……残念』


「まぁ逆にクラスにしたら梓が嫌がるかもな。麻理と心と同じ軍になれないー!ってな」


―……ドキッ。


先輩が無邪気に笑った。


それを見てまた一人でドキドキしてる自分。



先輩を見てると気持ちを伝えたくなる。


でも言えない……。


言ってしまったらここにいられなくなる。


そんなのは嫌だから……まだ隠すの。


隠しきれるか分からないけどやるしかないから。


これも先輩のいられるため―……。