乙女ときどき予知者



「まず、新しい種目決めるから3人調べてこい」


梓、真士先輩、心奈が生徒会室から出ていった。

先輩と近づけるチャンス到来!!


『先輩!』


「んー?」


『写真とかないんですか?』


「ちょっと待って」


棚から1冊のアルバムを持ってきた。


「ほれ」


『ありがとうございます!』


1枚ずつめくると先輩たちが懸命に戦っている。



『3軍で戦うんですね』



「あぁ、毎年3軍だ。今後人数が変われば軍も変わるだろうけどな」


『そうなんだ』



あっ、いたいた!


『宙先輩みっけ!』


あたしは写真を指を指した。


宙先輩が覗き込む。


先輩との距離がまた近づいた。


ドキドキする……。


「あっ、本当だ。なんか恥ずかしいな」


先輩が照れてる……。


可愛い……。


『せ……』


―……ガラガラ。


「失礼します」


「どうしたんですか?」