宙side★




雲ひとつない快晴の空。

席替えもして俺は窓側の一番後ろの席になった。

ムダに長い先生の話を見事に受け流し、ボーと空を眺めていた。


なんで麻理菜を助けたのか分からなくなっていた。


女なんてキライのはずなのに―……。


気づいたら勝手に体が動いてた。


こんなの初めてだ。


生徒会のメンバーだから?


なんかモヤモヤするのはなんだ……?



先生に指されて一人の女子が教科書を読み始めた。


今読んでる女子が一番キライだ。


超が付くほどぶりっ子だから。