乙女ときどき予知者



漫画のようにグサグサ心に突き刺さる。


負けないもん!


これも宙先輩の近くにいるため。


頑張るぞ!!


『柴咲麻理菜です。憧れだった生徒会で一生懸命頑張りたいです!〜……』


元の位置に戻ろうと歩き始めた。


集会も無事に終わった……。



―……ツルッ。


『わっ!?』


予知のこと忘れてた……!


痛く……ない……?


「はぁ……大丈夫か?」


『ありがとうございます……何度もすいません……』


倒れそうになったところを宙先輩が支えてくれた。


「けがなくて良かった」


今は会長だからニコニコしてる。


小声で話すといつもの先輩に戻る。


その時自覚する。


あたしは会長に惚れたんじゃない。


宙先輩自身に惚れたんだって。


会長から先輩に戻るときにドキッとする。