乙女ときどき予知者




「ねぇねぇこの字麻理菜の字に似てない?」


なに!?


似てない!!


全然似てませんよ〜?


あたし予知能力なんてありませんよ?


お姉さん方おかしいですよ??


「麻理菜……全部声に出てるよ?」


『マジで!?』


心奈はあたしに耳打ちをした。


「もうこの際話しちゃえば?」


あたしもそれで返した。

『ダメだよ!バレたら大騒ぎになるじゃん!!ましてやキモがられたら高校生活パーになっちゃうよ!?』


「大丈夫!あたしがいるから言っちゃえ」



『絶対見方にいてよ?』

「今から嫌えないし」


『分かったよ……』


「あたしの前にいるやつが少女Sだよー」


心奈はみんなに聞こえる声で言った。


怖くなりギュッと目を瞑った。


どうやらこれは癖のようです……。



「心奈様がいるんだから目を開けなさい」


心奈様には敵いません。


あたしは恐る恐る目を開けた。


みんながあたしを見てる!?


「柴咲ってスゲーな!!お前が予知してくれなかったら俺死んでたかもしんないじゃん?マジ、サンキュー」


「あたしにも予知してよ!」


「予知無視してごめんなっ!?」



心奈の発言で遠藤くんをはじめクラスの人たちも騒ぎ始めた。