乙女ときどき予知者




麻理菜side★



―……月曜日。



とうとう来ちゃった……。


「今から緊張してどーすんの?」



違うよ……心奈……。


心奈は落ち着き過ぎなんだよー!!



『だって今日夢で失敗してたんだよ!!』


「正夢になると良いね」

そんなニヤニヤしながら言わないでよ……。


「予知の方は?」


周りにバレないようにコソッと言った。


『それが夢と一緒だったんだよ!!どーしたら良いの!?斯波様……』


「朝からハイテンションだな」


『うぎゃっ!』


心奈じゃない低いあたしが好きな声が後ろから聞こえた。


『宙先輩!!』


「おはよう」


「あたしたちもいるよっ!」


後ろから梓と真士先輩が顔を出した。


『お、おはようございます!!』


「今からそんなに緊張して集会までもつの?」


『……わぁー!!』


「麻理菜うるさい」


心奈が頬っぺたをつねる。


『いふぁいよ……』


「なんかよくわかんないけどパニクりすぎだから」



だって失敗したらどうしよう……。



「あぁ……なるほどね」


秘密を知ってる二人にこっそり心奈が夢の話をした。