乙女ときどき予知者



「やっぱそーか。便利そうだね。大分前に話しててさ。二人がお前なら悪用しそうだって散々笑われたんだけど」



「予知って言ってもいつでも好きなものが見れるわけじゃない。宙先輩のことは見れないし」



『まだ気にしてるの?』


「好きな人のことは知れないんだ。でも大丈夫!幼なじみのあたしと真士がいるんだから。聞きたいことはなんでも聞いて!!協力するよ」


梓が麻理菜に抱きついた。


梓なら言いそうだなって思ってた。


「何聞きたい?」


梓がキラキラさせる。


『嫌いタイプは?』


「んーぶりっ子とか気取ってる子。まー麻理とは逆のタイプだから安心して良いと思うよ」


『ふぅ〜良かったね。麻理菜』


「良かったぁ。じゃあ好きな人は!?」


麻理菜が身を乗り出し質問した。