乙女ときどき予知者




心奈side★




―……夜。


お泊まり会の夜と言えば恋バナ!


色々聞き出しちゃお♪


真士先輩のこと


宙先輩のこととか。


「語るぞぉ〜!」


梓先輩ったら寝たせいか元気だなぁ。


「まず麻理!宙のこと好きでしょ?」


「へっ?」


焦ってるな。


『梓先輩って結構鋭いですよね』


「麻理は以上に分かりやすいからね。誰でも気づくでしょ?」


「そんなに!?じゃあ宙先輩も?」


先輩は多分……


「「気づいてないでしょ」」


「心もそう思ったか〜アイツ鈍感だから」


『真士先輩も気づいてるじゃないですか?』


「あー多分ね。前から言おうって思ってたんだけどあたしに先輩とか敬語はいらないから」


だから麻理菜も梓には敬語じゃなかったんだ。



『みんなに言ってるの?』


「そんなわけないじゃん。二人とあたしが気に入った子だけだよ」


みんななら放送とか集会とかで言った方が早いもんな。


「あーそうそう。これも前から言いたかったんだけど二人とも正直に答えて」


なんだろう……。


そんな大事な話なのかな?