乙女ときどき予知者




「確かに麻理菜サンの言う通りですね。妹だからこそフラれてもこうして近くで見てられる。他人だったら出来ないかもしれなかった。妹という立場を利用しなきゃですね」


「泣いたりしてすいません」と言ってゴシゴシ拭いた。


そしてまたニコッと笑った。


そのあとは他愛ない会話をしながら梓の部屋へ戻った。



「遅かったな」


部屋に戻るなり宙先輩が話しかけられた。



『杏奈チャンとガールズトークしてたんですよ!』


「ふーん」



先輩は興味なそう。