あんな酔っ払い浪士相手に、女の力で敵うとも思えない。 わたしだけならまだしも、あんな小さな少年を庇いながら。 それはさすがに・・・ 「無理、だよな・・・」 しかし、このままでは、やられてしまうだろう。 次第に膨らんでいく、浪士の怒りの雰囲気。 少年に斬りかかるのも、時間の問題だ。 行くしかないか・・・ 時間さえ稼げば、誰か気付くだろう。 根拠も無しに、そう思ったわたしは、腰に差した刀を抜く。 「さっさと・・・道開けて!!」