誰でも、何もしていないのに目の前で抜刀されて。 それを振り回されて・・・逃げようとしたら。 逆ギレされるなんて、普通考えもしないだろう。 ・・・いや、逃げるのは普通だ。 「・・・酔ってるのか?」 わたしの読みは当たり、やはり浪士の顔は暑さの為だけではない・・・ 真っ赤な顔だった。 「平助君――――って、え?」 いつもは、こんな事件の時には必ずわたしの横に居るはずの平助君。 しかし、今日はその姿が無かった。 それどころか、八番隊の隊士自体、誰一人いない。