『もう・・・平助君のこと、分かんないよ・・・っ』
そう残し、部屋を飛び出して行った鈴。
その目には、涙が溜まっていた。
きっと・・・いや、泣かせたのは僕自身だ。
「何で、あんなあからさまに避けてたんだよ。
あそこまでされちゃあ、誰だって傷付くよなぁ?」
バッサリと言い切る総司に、反論出来ない。
嫌いだったからじゃない。
付き合うのが、無理だと感じた訳でもない。
何か、鈴に不満があった訳でもない。
ただ――――
少しの悩みがあっただけで。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…