ふと、深成は真砂を見た。
真砂は初めから変わりなく、片膝を立てて座っている。
そういえば、真砂は先の攻撃のときも、体勢を変えなかった。
今の姿勢のまま、先の一連の攻撃をしてのけたのだ。
捨吉は立ち上がり、深成との間合いを測った上で、おもむろに攻撃して失敗したのに、真砂はそのような段階を何ら踏むことなく、何でもないことのように、平然としてのけた。
改めて、深成は真砂という乱破の凄さを思い知った。
「ということは、この子の爺ってのは、やはりそれなりに凄い使い手だったってことですね」
捨吉が、何故かきらきらした目で真砂に言った。
口に出さなくても、『やはり自分の頭領は凄い』という気持ちが、その目に表れている。
本当に、捨吉は真砂を尊敬しているのだな、と、深成はしげしげと捨吉を眺めた。
腕が凄ければ、性格に難ありでも構わないのだろうか、などとも思ってしまう。
捨吉の優しさに触れたから、余計に真砂など、冷酷非情そのものとしか思えなくなっているのは否めないが。
「そうだな……。名手、といっても過言ではないだろう。おい、爺ってのは、何歳ぐらいの奴なんだ?」
どこかほのぼのと捨吉を見ていた深成は、抑揚のない真砂の声で現実に引き戻された。
物事一つ聞くにしても、こいつはほんとに優しさがない、とぶつぶつ思いながら、深成は考えた。
人の歳など、気にしたことはなかった。
故に、見てくれだけで年齢を判断することは、容易ではない。
真砂は初めから変わりなく、片膝を立てて座っている。
そういえば、真砂は先の攻撃のときも、体勢を変えなかった。
今の姿勢のまま、先の一連の攻撃をしてのけたのだ。
捨吉は立ち上がり、深成との間合いを測った上で、おもむろに攻撃して失敗したのに、真砂はそのような段階を何ら踏むことなく、何でもないことのように、平然としてのけた。
改めて、深成は真砂という乱破の凄さを思い知った。
「ということは、この子の爺ってのは、やはりそれなりに凄い使い手だったってことですね」
捨吉が、何故かきらきらした目で真砂に言った。
口に出さなくても、『やはり自分の頭領は凄い』という気持ちが、その目に表れている。
本当に、捨吉は真砂を尊敬しているのだな、と、深成はしげしげと捨吉を眺めた。
腕が凄ければ、性格に難ありでも構わないのだろうか、などとも思ってしまう。
捨吉の優しさに触れたから、余計に真砂など、冷酷非情そのものとしか思えなくなっているのは否めないが。
「そうだな……。名手、といっても過言ではないだろう。おい、爺ってのは、何歳ぐらいの奴なんだ?」
どこかほのぼのと捨吉を見ていた深成は、抑揚のない真砂の声で現実に引き戻された。
物事一つ聞くにしても、こいつはほんとに優しさがない、とぶつぶつ思いながら、深成は考えた。
人の歳など、気にしたことはなかった。
故に、見てくれだけで年齢を判断することは、容易ではない。


