何度か水平に突き出した後、真砂は不意に、手首を捻って下から逆袈裟に刀を振るう。
話の流れから、攻撃の太刀筋はいきなり変わるだろうとはわかっていた深成だったが、大抵は上からの攻撃だ。
今深成がやって見せたのも振り下ろしだったので、てっきり上から来ると思っていた。
が、真砂はその裏をかいて、下の、しかも逆側から襲いかかった。
避けきれない深成に、刀が迫る。
だが。
刀は深成の身体に、軽く触れる程度で、ぴたりと止まった。
「……」
深成はもちろん、見ていた捨吉までもが、息をするのも忘れて固まる。
真砂は黙って、刀を下ろした。
やがて深成が、その場にへたり込むように座り込んだ。
心の臓が、ばくばく言っている。
今更ながら、冷や汗がどっと噴き出した。
「捨吉。寸止めしてみな」
真砂が、顎で深成を指しながら言う。
それに我に返り、捨吉は己の腰にある刀を、鞘ごと引き抜いた。
深成が、慌てたように顔を上げる。
「大丈夫だよ。寸止めだから」
逃げようと及び腰になる深成に言って、捨吉は立ち上がった。
慎重に距離を測り、気を落ち着けてから、捨吉は深成の二の腕目掛けて、刀を振り下ろした。
話の流れから、攻撃の太刀筋はいきなり変わるだろうとはわかっていた深成だったが、大抵は上からの攻撃だ。
今深成がやって見せたのも振り下ろしだったので、てっきり上から来ると思っていた。
が、真砂はその裏をかいて、下の、しかも逆側から襲いかかった。
避けきれない深成に、刀が迫る。
だが。
刀は深成の身体に、軽く触れる程度で、ぴたりと止まった。
「……」
深成はもちろん、見ていた捨吉までもが、息をするのも忘れて固まる。
真砂は黙って、刀を下ろした。
やがて深成が、その場にへたり込むように座り込んだ。
心の臓が、ばくばく言っている。
今更ながら、冷や汗がどっと噴き出した。
「捨吉。寸止めしてみな」
真砂が、顎で深成を指しながら言う。
それに我に返り、捨吉は己の腰にある刀を、鞘ごと引き抜いた。
深成が、慌てたように顔を上げる。
「大丈夫だよ。寸止めだから」
逃げようと及び腰になる深成に言って、捨吉は立ち上がった。
慎重に距離を測り、気を落ち着けてから、捨吉は深成の二の腕目掛けて、刀を振り下ろした。


