似ているからこそ、相容れない。

「……結局ボクを楽しませてくれたのは、『防御』のお兄さんだけかぁ…」



そしてイヴが扉の取っ手を掴もうとしたとき、







「まだ、ゲームオーバーじゃねぇよ」


「!!」



あらぬ方向へ腕を曲げられ、吐血出血により上半身が血だらけで、立つのがやっとの状態である少女が。


しかしその瞳に一点の曇りもなく、ただ獲物を捕らえようとギラつく眼光を持った少女が。



凛と立ち上がっていた。