てるてるビスケット【短編】




「な、なんで…」



「なんでって、俺がこっちにいたら変?」




変に決まってる。




だって陸は大学でこっちにいただけで実家も就職先も向こうだ。



ここにいる理由はない。



「こっちの友達に会いに来ただけだよ」




「友達?」



「そう。大学時代の。優の知ってるやつもいるだろ」



言われてみれば、大学の友達に会いに来るのは不思議なことじゃない。



何か、びっくりしすぎてる自分が恥ずかしくなった。



「隣いい?」


「どうぞ」



陸は私の隣にあるブランコに腰かけた。