「あの時、就職して仕事も上手くいかなくて優に甘えてばっかの自分が情けなくて。それに優か離れて何してるかわかんなくって不安だらけで俺もおかしかった」
「それは私の責任もあるよ。私も仕事に必死で陸のことわかろうとする気持ち足りなかった」
少し離れて彼を見上げるとひどく不安そうな顔をしていた。
きっと離れてる間ずっとこんな顔をしていたのだろう。
ずっと、優しい彼に甘えて、電話の向こうでこんな顔をしていることに気づきもしなかった。
「ねえ、」
「ん?」
「今彼氏いる?」
抱きしめておいて今更そんな質問する彼が可愛くて思わず吹き出してしまう。

