それは、私が付き合って初めて彼に買ってプレゼントしたてるてる坊主のマスコットだった。
『何だよこれ』
『てるてる坊主』
『それは見て分かるけど』
奇妙なプレゼントを見て半わらいの彼にドキドキしながらプレゼントした。
『陸と出かけるといつも雨だから、雨男が治るように』
『何だよ。失礼だな。別にいいじゃん、雨でも。そのうち晴れるって』
『まだ一緒に出かけて晴れたの一回くらいしかないよ』
『そうだっけ』
『そうだよ』
『分かった。じゃあ大事にするよ』
それから、いつのまにか私も色々あげたりもらったりしてこのてるてる坊主の存在をすっかり忘れてしまっていた。

