「陸のこと忘れたことなんて一度もないよ」
ブランコを握る力が強くなる。
変わらなきゃ。
私だって、前に進みたい。
暗がりが少しだけ私に勇気をくれる。
「正直に答えて欲しい。会えなくなったことだけが別れの原因だったわけじゃないよね?」
ずっと思ってた。
振られまたのは私のことそんなに好きじゃなかったからなんじゃないかって。
遠距離はそのきっかけに過ぎなかったんだと思う。
沈黙が流れて、私はまだ顔を上げられない。
彼が黙っているのが、真実を言われてびっくりしているのか言い訳を考えているのか分からないけど、沈黙が苦しい。
なんで黙ってるの?
何を考えてるの?
全然分かんないよ。
「陸はどうか知らないけど、私は本気で陸のこと大好きだったよ。辛くて辛くてどうしようもなかったけどそれでも中途半端に私を振るから全然吹っ切れられなかった。
だからちゃんと理由を教えて欲しい。
今更って思うかも知れないけど、お願いします」

