そうそう…。言い忘れてたケド最悪な事に、担任は南粋タキト(ナイキ タキト)。さっきの、幻聴先生。後、さっきの変人共皆と同じクラス。
私は、神様を呪いました。怨みました。

「さぁ、さぁ!HR始めんぞー!」

先生が、教室で叫ぶ。声が、教室に響く。ウザイ位に響く。

「……………」

後、嘘だ!って言うかも、しれないけど。皆凄くモテるんです。
ちょっと、4人の自己紹介を勝手に私がしたいと思います。

南粋 タキト(ナイキ タキト)。先生。28歳。男。
高身長で、数学担当先生。灰色の髪の毛と瞳。
強面の顔なのに、そのギャップが。格好良くてノリが良くて面白い…と、先生の事が好きという女子生徒に言われた。

希梱 カナ(キコリ カナ)。 16歳。 女。
モデルみたいな、スタイルに、肩まで伸びた綺麗な赤色の髪の毛と赤色の瞳。
色白で、目がクリッとしててお人形みたい。
一緒にいて楽しくて、飽きない。何より、超絶可愛い…と、カナのファンクラブ会員の男に言われた。

凛土 レン(リント レン)。 16歳。 男。
身長は、男子の中で一番低くて160ちょっと。可愛い顔に、オレンジ色は髪の毛と瞳。
ショタコンには、たまらない可愛さ。見てるだけで、鼻血が出そう。半端なく襲いたくなる…と、レンのファンクラブ会員の男に言われた。…ホモにも好かれる位可愛いレン。

心羅 チカ(シンラ チカ)。 16歳。 女。
女の子にしては、結構高い身長で、170を超えている。艶やかな黒髪に瞳。
サッパリしてて、皆のお姉さん。でも、たまに天然が爆発するところが可愛いと…チカのファンクラブ会員の男に言われた。

だけど、こう言ってる皆は本当のコイツらを知らないから、こんな甘ったれた事が言えるんだ……。
こんな奴らといたら、精神が可笑しくなりそうになる事を知らない。

「原野優ー!話ちゃんと聞けーー」

「……………」

私は、南粋タキトの話を無視する。窓の外を見て青空を見上げる。南粋タキトは、私の名前を呼び続ける。
空は綺麗だな…。私、空になりたいな。

「原野優ー!原野優ー!原野優ー!原野優ー!原野優ー!原っ…」

「何ですか!?」

「俺の話を無視するな!俺が格好良すぎて直視出来ないお前の気持ちは、よーーく分かる!だけどな!先生の話はちゃんと聞かないとダメなんだよ!」

「あの、先生はよく『自意識過剰』って言われませんか?」

「無いな!」

「……そうですか……」

言われてると思ってたのに……。

「じゃあ、ちゃんと話聞けよ!」

「………はーい」

私は、返事をして窓の外をまた見る。…どこかで、早くバイトの時間にならないかな?っと願ってる私がいた。何でかな…?皆さんと、話したいからかな?

「原野優ぅぅ!!!」

「もう、ほっといて下さいっっ!!」

いちいち、私に突っかかってほしくない。何で、私ばかり…。他にも聞いてない人は、沢山いるじゃん…。

てか、先生の目の前の男子話聞いてないよねっ?!完全に、無視してるよっ?!

「はぁ……。ツンツンすんなよ!照れるなって!原野優よ!」

「先生。先生は眼科行った方が良いと思いますっ!照れた覚えは、全くありません!ツンツンした覚えも、全くありません!」

あぁあーも!早くバイトしたい!バイトしてた方が、まだマシ…でも無いけど!まだ、そっちの方が楽しいし。飽きないし…。

私は、その後無駄に南粋タキトに怒られた。しかも内容が意味分からない。

『ケーキ屋さんとは、どういう事だ?!』

何故、朝の事を言ってきたのか。まず、私は、ケーキ屋さん等一言も言ってない。
本当に、意味分からない。
だから、やっぱり嬉しいような、憂鬱なような感じ。微妙な気持ち。
時間は、過ぎて放課後になったんだ……。