それからの私は、何処か頭のネジが、1本 弛んでしまったかのように変だった。 授業を受けていても、後ろが気になって仕方が無い。 あの綺麗な、でも癖の在る文字が、彼の長くて細い指から生み出されているかと思うと……。 ……あぁ、私、本格的にヤバいのかも。 そんな時だった。