驚いて目を開け、声が した方を見ると。

其処には、3人のクラスメートの姿が在った。

言葉を発したのは、真ん中に居る少女だろうか。

胸迄 在る、さらさらの黒髪。

強気な光を浮かべた黒い瞳は、真っ直ぐに、ナイフを持つ男子を見据えている。

戸倉 舞(とくら まい)さんだ。

その左隣に居るのは、茶髪を頭の右横で縛った少女。

此方も同じように、黒い瞳で男子達を睨んでいる。

彼女は確か、手島 葵(てしま あおい)さん。

最後の1人は、曽根倉君だった。

「あぁ?何だよ、口出しすんなっ!!」

「うっさい!!つべこべ言ってっと、先生に言い付けるよ!!」

舞さんは、ちっとも怯む様子が無い。

それを見て、僅かに躊躇った後、男子3人は走って逃げて行った。