「あ、やっと こっちを見てくれましたね。無視は辛いですよぅ。」

そう言って、そいつは にへらっと笑った。

「お前……。」

「君、可愛い顔ですね〜。しかも僕と一緒で うさちゃんだ。」

「うさっ……。」

そいつの言葉に、俺は唖然と した。

「だって白い毛に赤い目なんて、うさちゃんじゃないですか〜。」

「俺も お前も、白髪じゃないだろ。」

「良いんですよ〜。人間と同じで、うさちゃんも個性が在るんですから。」

彼は へにゃへにゃ笑って、俺に手を差し出した。

「僕は瀬川 蓮(せがわ れん)です。宜しくお願いします。」

その不思議なクラスメートの手を、俺は握り返してしまった。