教室に案内されて、席に着いて、授業を受ける。
傷付けられた所が痛んで、全然 集中 出来なかった。
それから数日。
転校生に必ず向けられる好奇の瞳を、俺は拒絶し続けた。
そう言う生意気な転校生は、はぶられる。
それで良かった。
誰とも話さない。
そう決めたのだから。
ところが、ある日、休み時間に俺に話し掛けて来た奴が居た。
「君、友達 居ないんですか?」
無視だ、無視。
黙っている俺に、そいつは更に話し掛けた。
「僕も居ないんですよ、友達。皆、僕を変だと言って。」
えっ。
思わず声の主を見て、俺は息を飲んだ。
少し長めの、クリーム色の癖っ毛、丸くて大きな、紅い瞳。
俺と似た容姿の少年が、其処に居た。


