朝、肩を蹴られて目を覚ます。
「起きろ。学校へ行く時間だ。」
祐貴さんの言葉に、起き上がろうとして。
躰中が痛くて、呻き声を上げてしまった。
直ぐに飛んで来る、暴力。
「早く起きろっつってんだろ!!学校に行かなきゃ、ばれんだろうが!!」
「……はい。」
答えた声は皺枯れていて、自分の物じゃ、無いみたいだった。
学校に着いて。
担任と会う前に、祐貴さんは俺の耳元で囁いた。
「ちくんなよ?どうなるか、解ってるよな?」
その言葉に、黙って頷く。
言う訳が無かった。
もう、何だか、疲れてしまった。
俺は きっと、一生 幸せには なれない。
世界は、俺の都合なんか考えずに、勝手に進んで行く。
ならば なるように なれば良い。
俺が動いたって、何も変わらないんだから。


