安部くんに、メールしたいな。

でも恥ずかしいし…。

あーん、どうしよう!!




ベッドの中でもだえるあたし。




がばっ!!!



ふとんをめくりあげてベッドの上に正座した。


そうだよ、せっかくのチャンスなんだよ。

安部くんにメールするくらいどうってことないって。



あたしはあたしを奮い立たそうと、必死だ。




「よしっ!!!」




そして、ついに携帯を開き、メールを打ち始めた。



『今日は楽しかった。ありがとう』



てへっ。

こんなんでいいかな。



あたしは携帯の画面を食い入るように見つめる。





「でも、恥ずかしい…。やっぱり無理」


あたしは送信できなかった。